映画感想:ファンタスティックビーストと魔法使いの旅 ~魔法はすぐそばに~

ワクワクもんですね。

 光光太郎です。


 昔から怪獣や変身ヒーローが好きでしたが、それは「不思議なこと」が好きだったからかもしれません。そのため小学生の頃に見た「ハリーポッターと賢者の石」「ハリーポッターと秘密の部屋」には夢中になりました。それは魔法そのものだけでなく、魔法がある社会の描写にも惹かれていたのでしょう。しかし、次第にダークにきな臭くなっていく作風には乗ることが出来ず、殆どシリーズを追うことは無かったんですよ。 


ハリポタシリーズの大部分に乗れなかったわけですが、今回は久々の新作にして新シリーズの幕開けである




の感想を書いていきたいと思います。IMAX3Dで観ましたが、最前列だったので滅茶苦茶目が疲れました…。 


↓英語版サイト。音がなります。

↓日本版サイト。英語版サイトのデザインにかなり忠実。音がなります。




■あらすじと解説

 世界的人気を誇る大ヒットファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズ完結から5年を経て、新たに送りだされるシリーズの第1作。原作者J・K・ローリングが自ら脚本を手がけ、実際に発売もされたホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」の編纂者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが繰り広げる大冒険を描く。未知の幻獣を求めて世界中を周り、ニューヨークにたどり着いたニュート。ところが、魔法のトランクに詰め込んでいた危険な魔法動物たちが逃げ出してしまい、魔法省から追われることに。さらに、魔法省壊滅を目論む謎の組織も現われ、事態は思わぬ方向へ転がっていく。主人公ニュートを「博士と彼女のセオリー」のオスカー俳優エディ・レッドメインが演じ、ヒロイン役には「インヒアレント・ヴァイス」のキャサリン・ウォーターストンを起用。共演にもコリン・ファレル、ジョン・ボイトら豪華キャストが揃う。「ハリー・ポッター」シリーズ5作目から監督を務めてきたデビッド・イェーツがメガホンをとる。(映画.comより引用)  



■Twitter感想




■面白かったところ

 ①魔法動物とトランク世界!

 ②1926年のアメリカの雰囲気! 

③スキャマンダーの成長



 ①魔法動物とトランク世界!

 「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」というタイトルにある通り、この作品では様々なファンタスティックビースト=魔法動物が登場します。光るものが大好きなニフラー(モグラみたいなやつ)、スキャマンダーのことが大好きなボウトラックル(グルートみたいなやつ)、とにかくデカいエルンペント(角付きブヨブヨ)等、出てくる奴らが全部愛らしいんですよね。

勿論彼ら?は生物である以上なんらかしかの特性や好き嫌いを持っており、それが原因となって様々な騒動をNYの街で巻き起こしていきます。この一連の騒動が抜群の面白さで、スラップスティックコメディあり、魔法のワクワクあり、動物としての可愛さあり、そしてスキャマンダーの魔法動物達に対する愛情と思いやりと研究の深さありと、心の底から笑ってじんわり温かい気持ちになれるんですよ。特にニフラーとエルンペントの騒動は本当に楽しかった!

ここまで素直に楽しめたのは、魔法動物達にもスキャマンダーにも「悪意」というものが皆無だったからでしょう。  


そして、今作最大の見どころであるトランクの内部世界!

まず「トランクの中へ入っていく人間」という映像でも面白いのに、その中には更なるワクワクが詰まっているんですよ!作業場だけでもワクワクもんですが、魔法動物達の生態に合わせた環境が数多く作られており、それらを連続で股にかけているとまるで仮面ライダーディケイドになった気分ですよ。昼夜も気温も天候も何もかもが自在な空間で魔法動物が活き活きと生活している様子だけで1本映画を作って欲しいところです。というか、そういった魔法動物達との交流を期待していました…。



②1926年のアメリカの雰囲気! 

もう1つ期待していたのがこの要素!外国の昔の街並みやシャレオツなファッションって、妙に心惹かれてしまうんですよ。「コードネームu.n.c.l.e.」もファッションに惹かれて観た作品ですね。 今作では1926年当時のアメリカ、NYを舞台に物語が進んでいくのですが、その雰囲気が本当に堪らない!フォードの車、並ぶ街灯、光量の足りない部屋、鉄と煉瓦と大理石、そしてコートとスーツとベストとドレスと帽子!特にトランク世界でのワイシャツ+ベストの着こなしがイイ!何と言うんですかねぇ…モダンであり、色っぽくもありと。 街中では引きの画が多いことも相まって、1926年当時のNYの雰囲気を全身で感じることが出来ます。


↓「コードネームu.n.c.l.e」の感想記事。オシャレなスパイに酔いしれる。



③スキャマンダーさんの成長 

今作の主人公であるニュート・スキャマンダーさんは魔法動物の保護と生態の調査を行っていますが、魔力の有る無しに関わらず人間に対してはほぼ無関心とも言っていい態度をとっています。これは過去に起きた魔法動物の事故が関係しているのかもしれませんが、観客や登場人物にとっては常識知らずの奇人、自分勝手な人物に見えてしまうでしょう。特にジェイコブズをニフラー保護騒動へ巻き込む件や宝石店を滅茶苦茶にする件などは憤慨モノです。 

とにかく魔法動物の保護のみに邁進する彼ですが、ノー・マジ(魔力の無い人間)であるジェイコブや、NYに住む魔法使いの姉妹であるティナとクイニーとの交流を通して、その心境に少しずつ変化が生まれていきます。これはジェイコブズらが魔法動物への理解を示し、危険生物として扱わなかったことも要因でしょう。1人で動きつづけた彼にとって、どれだけ嬉しかったことか…。


 そして人の心に関心を抱かなかった彼が終盤、人の心を救うために自ら動いていきます。魔法動物と同じように、人間にも保護すべき心があると再認識したんでしょうね。彼が魔法動物達だけでなく、魔法動物達と触れ合っていく人達のために本を執筆していく物語を追っていきたいですよ。   





■残念なところ 

①ワクワクを壊す大人の力

 ②新鮮味に欠けるキャラクターとやり取り 

③見ずらい魔法アクション  



①ワクワクを壊す大人の力

 子供の頃、本当にワクワクしながら「賢者の石」や「秘密の部屋」を見ていたんですが「アズカバンの囚人」以降はダークな雰囲気になっていき、ファンタジーの世界へ法律や権力、戦争、政治劇…大人の嫌~~~な世界が侵食していくんですね。これがハリポタシリーズというものなんでしょうが、これが全く合わず…。 これは今作も同様で、魔法文化を覗きたい!魔法動物をもっと見たい!と思っていても、アメリカの差別社会(イギリスの階級社会とは別)やアメリカでの魔法に関する閉鎖的な法律、議会という権力など、ギスギスした描写がてんこ盛りでした。特に「人の話を聞かない、正義気取りの権力者」はほんと最悪でしたね…。終盤は「こいつら全員死なねぇかな…」と思いながら見ていました。 



②新鮮味に欠けるキャラクターとやり取り 

主役であるスキャマンダーさんチームは愛らしく血の通ったキャラクター達なのですが、それ以外がどこかで見た様なキャラクター、展開、やり取りばかりなんですよ。先の展開が読めるのはまだしもとして、それを結構ゆっくりめのテンポで見せるので正直退屈する時間が多かったです。全体的に間延びしている印象もありますね。上映時間をせめて120分以内に抑えられていれば…。



③見ずらい魔法アクション 

魔法動物だけでなく魔法を使ったアクションも多めですが、そうなると途端にカット割りが細かくなるので物凄く見辛くなります…。引きの画だったり魔法を画面の中央でしっかり映さなかったりもするので、魔法を見たいこちらとしてはモヤモヤ…。これは「魔法は特別なものではなく道具に過ぎない」ということなのかもしれませんが、アクション映画でアクションを見せないのと同義だと思うんですよねぇ…。残念。  





色々と文句も垂れましたが「もしかしたら、日常のすぐ隣に魔法があるかもしれない」と思わせてくれます。私達が不思議な事に憧れるのは「もしかしたら、以前に不思議な出来事に会ったからかも」とも思わせてくれるんですよ。

これって、夢を見る人達へ向けた、とても温かなメッセージですよね。

政治劇やギスギスした描写はあまりのれませんが、これ以降のシリーズも追っていこうと思います。


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