映画:ライフ ~人間ってほんと馬鹿~

お久しぶりです。

光光太郎です。


遂にパソコンが手に入り最近の映画ブログ界隈の流れに乗っかって、気分一新を兼ねてブログタイトルを「俺の話は俺がする」に変えました。映画もアニメも面白いものが多くて書きたいことも多いので、日記感覚でいろいろ書いていければと思います。


今回は、最近観た新作SFモンスタースリラー作品


ライフ


の感想です。IMAXでもやっているとの事でしたが、東北ではミニシアター系…。しかし、非常に面白く皮肉の効いたモンスタースリラーでしたよ!映画館で延々とビニール袋をガソゴソやってた野郎が火星生物に複雑骨折させられてれば更に500億点!



■あらすじ

「デッドプール」のライアン・レイノルズ、「サウスポー」のジェイク・ギレンホール、「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」のレベッカ・ファーガソン、「ウルヴァリン:SAMURAI」の真田広之が共演し、地球外生命体を調査していた6人の宇宙飛行士が密室の無重力空間で直面する恐怖を描いたSFスリラー。火星で未知の生命体の細胞が採取され、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで極秘調査を開始した。しかし、生命体は次第に進化・成長して宇宙飛行士たちを襲いはじめる。高い知能を持つ生命体を前に宇宙飛行士たちの関係も狂い出し、ついには命を落とす者まで現われる。「デンジャラス・ラン」でもレイノルズと組んだダニエル・エスピノーサ監督がメガホンをとり、「デッドプール」のポール・ワーニック&レット・リースが脚本を担当。(映画.comより引用)


■雑感

あらすじはシンプルで「宇宙で見つけた生物に襲われた!」もの。分かりきった流れを楽しみ演出の違いを楽しむジャンル映画ですが、演じ手は超一級キャストなので安心して観ることが出来る映画でもあります。とにかく「エイリアン」が好きな人には是非観てほしいですね。



■私的面白ポイント

①現代技術よりのモンスターSF

②徐々に拡大する危機描写

③皮肉!!!


① 現代技術よりのモンスターSF

観ていて真っ先に思い付いたのは「リアルベースの『エイリアン』みたい!」でした。リアルになった面をざっと挙げても、


・舞台

SFチックなノストロモ号→国際宇宙ステーション

・船内

重力ありで人が立って歩ける広さ→無重力でとても狭い空間

・モンスター

卵から生まれる完全生物→土の中にいた単細胞生物

・登場人物

汚れ感のある宇宙の運び屋サラリーマン→最新インテリ宇宙飛行士

・技術

未来感のあるコンピュータ&汚れメカニック→現実味のある技術


とにかく際立つのは船内の狭さ!「エイリアン」のノストロモ号と比べたら圧倒的に狭いし規模も小さいように見えます。ここだけで、今昔のSFイメージの違いに不思議と感動してしまいました。技術が現代的なので登場人物達にかかる制約に説得力があり、宇宙生物に対する悪戦苦闘が地に足ついたものになっていたのも新鮮でしたね。

「エイリアン」の対比とは関係ないですが、宇宙生物の造形は最高でしたね…最終形態はガメラ3のイリスっぽくて好きです。そういえば全体的にガメラのバイラスっぽさがあるかも。



対して、共通な面も。

・話

 宇宙で発見した生物を研究してたら惨劇に!

・武器

 やっぱり火炎放射器でしょ!

・登場人物達の状況

 距離的にも心理的にも社会的にも孤立


まぁ何よりぶちあがったのは火炎放射器が出た時ですね(笑)。

違いと共通面がわかりやすいので、現代のSF、現代の「エイリアン」として観ればいいんだな!という心持ちに序盤でなることが出来ました。



② 徐々に拡大する危機描写

今作は危機の描き方がスリラーとして非常に真っ当です。最初はヒヤリハットから始まり、対処できると思っていたらドンドン事態が悪化していき、最終的には取返しがつかない領域にまでなっていく…という流れが徹底されていました。観客の心拍数を徐々に上げて一気に爆発させるという、スリラーのデザインがとても丁寧です。例を挙げると


ケース1:実験中に…

さぁて研究研究!

→なんか成長が早いけどまぁいいか

→宇宙生物大成長&研究員複雑骨折&研究室脱出!危機拡散!


ケース2:船外活動中に…

宇宙服に冷却材が漏れてきたけど、たいしたことないよ

→ちょ、量が…

→ヘルメット一杯に冷却材!宇宙で溺死!


ケース3:映画全体

すげぇ小さい地球外生命体見つけた!(研究室内)

→成長して動き回れるようになってる…船員が危険!(宇宙ステーション内)

→こいつが地球に行ったらヤバイ!(地球規模)



こういった危機の積み重ねが本当に上手い!危機管理担当の登場人物が毎回最初の段階で色々言ってくれるのもいいですね。この後に言及しますが、皮肉が効きすぎです。



③ 皮肉!!!

前述した通り、今作には皮肉が満ち溢れています。


まずはシンプルに「危機管理意識」でしょう。劇中で危機管理は何度も言及されていますが宇宙で起こる事態を管理することは出来ず、どんどん危機が拡散され増大していきます。

そもそも人間が「危機」を「管理」することなど出来るのでしょうか・・・・・・・・無理です!!!!そんなことは無理!!!!!!という展開が次々と起こります…。危機は管理するものではなく排除するものなんだなぁ…と。そこに人情を持ち込んだら悲劇に繋がるということですよ。今年でサラリーマンになりましたが、勤め者にとっては全く笑えない皮肉です。


次にあるのは「馬鹿にするやつが馬鹿を見る」ですね。ジェイク・ギレンホール演じる宇宙飛行士は争いを繰り返す地球人に嫌気がさしており、完全に馬鹿にしています。最後も「地球に戻るくらいなら宇宙で死ぬ」と言わんばかりに自ら宇宙生物を宇宙の彼方へ道連れにしようとします。が、最終的には自分が馬鹿にしていた存在によって自己犠牲を無駄にされるんですねぇ…しかも、相手の言語を知らないという自分の無知によって。これだけでも酷い皮肉ですが、その後のエンドクレジットで流れるのがまさかの「Spirit in the Sky」。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でも流れていたので思わず笑ってしまいましたが、これ、完全に馬鹿にしてますよね。死んでからが本番だから!死んだら空行けるから!な!ってことですよ(笑)。


最後まで皮肉たっぷりですが、全体を通して「未知へ挑む覚悟」について誠実に向き合っている作品だとも言えます。未知へ挑むとき、人間は支配者ではなくなります。いや、支配者だと思い込んでいた無知無力者であるという事実を突きつけられるのです。その時、人間の常識で立ち向かったら、地球を巻き込む悲劇を起こしかねないぞ…と。



■最後に

「ライフ」は現代のSFとして、スリラーとして、皮肉たっぷりの寓話として面白い秀作です。ただ、若干ダレる箇所があるのでポップコーンをつまみながら観るのが最適な映画であるとも言えるでしょう。



予告編

俺の話は俺がする

映画からプリキュアまで

映画感想記事トップ3

0コメント

  • 1000 / 1000